私の故郷は海辺にあります。
その海に飛び出して船の運行を見守る灯台があり、そのすぐそばに小高い島のようになっていて1番高いところに海を見下ろし、運行する漁船や客船の安全を見守るように弁財天様を奉る神社があります。
もちろん実家の裏山にある不動明王様を参拝しますが、よく海辺へ行き小高い小島の上に建つ弁財天神社を参拝させていただいておりました。
その小島は海に突き出ていて街の東側にあり、海から昇る初日の出を見たり、早朝の日の出を見るのが大好きでした。
とても良い気が流れていました。
お不動様の剣にも龍が巻きついておりますが、弁財天様も龍神様と大変関わりが深い御神体なのです。
インドの古代神話に登場する水と豊穣の女神「サラスヴァティ」が、中国経由で日本に伝わったことにより同じく水と豊穣の神様である弁財天と同一視されました。
市杵島姫命(いちきしまひめのみこと)は、日本神話において重要な役割を担う女神様の一柱で、天照大神(あまてらすおおみかみ)と素戔嗚尊(すさのおのみこと)の間で行われた占いのような誓約によって誕生しました。
素戔嗚尊が自分の国(高天原)まで挨拶にやって来た際、それを攻め込んできたと勘違いした天照大神が、素戔嗚尊の心を確かめるために占いのような誓約を行ったのです。
誤解だった事がわかり、天照大神は、素戔嗚尊から剣を、素戔嗚尊は天照大神から玉飾りをもらい受け、それぞれを用いて新しい神様を生みました。
二柱が天の安の河をはさんで誓約を行った際、素戔嗚尊が持っていた剣から美しい女神様が生まれたことにより、素戔嗚尊に悪意がなかったことを証明する結果となったのでした。
この時に生まれた、市杵島姫命は大変に美しい女神様として信仰されており、参拝者の中には「美人祈願」のため市杵島姫命をお参りする人もいます。
この市杵島姫命こそが弁財天様なのです。

弁財天は3つのお姿をしていて、それぞれ役割が違います。
八臂弁才天は最初期の姿で、八本の腕に弓・矢・剣・斧などの武器や宝物を持ちます。
国家を守る戦神として信仰されました。
二臂弁財天様は、琵琶と撥(ばち)を持つ姿で最もよく知られた弁財天様です
唐風の美しい衣装をまとい、優雅な女性の姿で表されます。
元々水辺の神様であり、弁財天様が
川のせせらぎを奏でる音が「妙音(みょうおん)」とされることから、音楽、芸術、技芸、文芸などの才能を司る女神とされています。
宇賀弁財天は、八本の腕に武器や宝珠、鍵などを持ち、頭上に鳥居と宇賀神(人頭蛇身の翁)を乗せた姿をしています。
財運・豊穣・現世利益を強く象徴するお姿です。
私の故郷にある弁財天様を奉る神社は海を見下ろす小高い小島の登頂にあり、海の街の漁師さんや船の安全を平安時代から見守り続けてきています。
そのため、漁師さんや船舶関係の方、水産や加工品の会社の社長さんなどが安全や豊漁、そして商売繁盛のために御祈願、ご祈祷されていました。
また人の才能や運気を高め人生を豊かに導いてくださいますから、たくさんの方が夢を叶えるために参拝なさっていました。
武神としての側面を持つ「八臂弁才天」では、戦いや競争ごとでの勝利を祈願します。
試験や資格取得の時に合格祈願にご参拝なさったり、スポーツでの勝負前に御祈願なさると良いと思います。
言葉や表現力、創作に関する技芸を高める神として、多くの芸術家や研究者にも信仰されています。
福徳を増やし、心身ともに健やかな人生をもたらす存在としての信仰もあります。
学問や芸術、表現の分野で自然に力を発揮できる人や音楽・美術・語学などに関心があり、創造的な活動に惹かれるタイプの方は、弁財天様はゆかりの深い存在ともいえるでしょう。(弁財天様がついていてくださっている)
現実的な状況を冷静に理解しつつ、どんな局面でも前を向いて歩む意志の強さを持つ人や、努力を積み重ねる中で、結果的に大きな信頼や豊かさを得ている方も弁財天様がついてくださっています。
また、直感やタイミングに敏感で、必要な時に必要な出会いや機会を引き寄せやすい人。
自分では気づかないうちに、さまざまな導きに支えられている方も弁財天様がついてくださっている方といえるでしょう。
弁財天様の御真言は「オン ソラソバテイエイ ソワカ」です。
この真言は、弁財天様に祈願する際に唱えられるもので、心を鎮め、智慧や芸術的なインスピレーション、金運を高めるとされています。
弁財天様のご縁日は、干支の「巳の日」、特に60日に一度巡る「己巳(つちのとみ)の日」が最も功徳が大きい日とされ、巳の日ごとに参拝すると良いとされています。
弁財天様からのメッセージとして、
○人生を楽しむこと。
○魂の美しさこそ真の美しさである。
○思考と見方を変えることで、幸せと財がたくさん流れ込んでくる。
このようなメッセージをいただきました。
是非、弁財天様に「芸能」「音楽」「芸事(習い事)」「商売」「蓄財」「金運」などの御祈願にいらしてみてくださいね。



