社会的集合無意識に憑かれる場合

憑依ビジネス

昔から霊能につきまとうイメージは「お祓い」であると感じます。

たとえば体調が良くない、悪いことが立て続けに起こる……。そんなときは霊の仕業にしたい気持ちもわかります。

しかし現実として、実際に憑依されていないのに除霊をおこなったとして金銭を得る霊能者が多いイメージがあるように感じます。

スピリチュアルがオカルトに混同される原因はこの「憑依ビジネス」にあり、それらは分けて考えなければいけないように思います。

集合意識とは何か?

集合意識というものは人々が社会的に感じる「帰属意識」のことです。
たとえば個性の強い新入社員が、古参の社員たちに煙たがれることがあります。

古参の社員たちは「あいつは変わっている」「人の気持ちがわからない」「今の若い者はなっていない」などと陰口を言うこともあるでしょう。この陰口こそが「集合意識」と言えます。

つまり社会的な集団の共通認識が、暗黙の了解によって形成された社会意識と言えます。

一般的にはモラルや常識、道徳心などと呼ばれるものも集合意識と言えます。

集合意識と憑依が似ている?

霊が視えない、感じない人にとって、憑依とは感覚や現実の「違和感」でしか感じられません。

一方先ほど説明した集合意識も、視えない、感じないことに関しては同じです。そして厄介なことに共通していることが「違和感」なのです。

「いつもとちがう」
「なにかうまくいかない」

そんなときに憑依と感じるか、集合意識と感じるか、それは個人の感覚に委ねられてしまうのです。

危ないのは、そんな不安定な時期に霊能者に会った場合です。

霊能者は「違和感」を見抜きます。

しかし、視えない霊能者や、感じ方が鈍い霊能者も中にはいるわけです。霊能者当人も気付かないまま、集合意識による違和感を憑依と鑑定してしまう場合が考えられるということなのです。

対策と思考法

集合意識と憑依の決定的な違いは「その時出来得る対策があるかどうか」です。

もし集合意識だった場合、あなたはなにかしらの対策を考えて、おこなうことができるでしょう。

たとえば出勤時間を早めてみるとか、仕事の取り組み方を変える、日常の習慣を変えることや考え方や物事のとらえ方を変えようと努力できる気力と智慧がわいてくるはずです。

なぜならば、それは「魂の向上」につながるからです。

一方憑依の場合やメンタルの問題に起因している場合は気力がわきにくくなってしまいます。

この場合はメンタルセラピーや霊能者を頼っても良いかもしれません。

つまり一番の対策は「自分でできることはやってみる」と考えてみることなのです。

もし軽い憑依だったとしても、そういった思考パターンの方には霊も長く憑依し続けられなくなります。

それはさまよってしまう霊とは、自立できない精神を持っているからです。

 

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